ネットで– category –
ネットであった怖い話
-
😄だけのメッセージ
最初にそのメッセージを受け取ったのは、大学二年生の春だった。 深夜二時過ぎ、レポートの締切に追われて机に向かっていた僕のスマホが、チャットアプリ「LinkTalk」の通知音を鳴らした。見知らぬアカウントからのメッセージだった。プロフィール写真は真... -
深夜2時のチャットボット
美咲は夜更かしが習慣になっていた。高校2年生の彼女にとって、深夜2時頃にスマホでAIチャットボットと会話するのが、一日の終わりの楽しみだった。「AI-kun」という名前の無料チャットボットアプリで、勉強の悩みから恋愛相談まで、なんでも聞いてくれる... -
変わるパスコード
深夜0時を過ぎた頃、私は布団の中でスマホをいじっていた。SNSをチェックしたり、動画を見たりする、いつものルーティンだ。眠気が襲ってきて、画面を消そうとした時だった。 「あれ?」 スマホが勝手にロック画面に戻っていた。別に珍しいことではない。... -
消せないポップアップ
深夜の静寂を破るのは、キーボードを叩く音だけだった。高橋修平は会社の企画書の最終調整に没頭していた。締め切りまであと数時間。いつものように徹夜になりそうだ。 「あともう少しだけ...」 そう呟いた瞬間、画面の右下に小さなウィンドウが表示された... -
見てはいけない検索履歴
私がスマホの検索履歴に違和感を覚えたのは、ちょうど一ヶ月前の夜のことだった。 仕事から帰宅し、いつものようにベッドに寝転がって何気なくスマホを開いた。Twitterをスクロールし、YouTubeで適当な動画を見て、そして何かを調べようとブラウザを開いた... -
深夜の鏡面通話
私の名前は直樹。普通の大学生だ。アルバイトと学業の両立でいつも忙しい毎日を送っている。この話は、一週間前の深夜に起きた、今でも理解できない出来事についてだ。 その日は特に遅くまで課題に取り組んでいた。時計を見ると午前2時37分。もう限界だと... -
保存された運命
山田は新しい小説の執筆に没頭していた。「血の色をした夕焼け」というタイトルのミステリー小説だ。彼は昨年、同人誌でひそかに人気を博し、ついに商業デビューが決まったばかりだった。 「よし、今日も3000字は書けたな」 彼はクラウド保存機能付きのワ... -
匿名掲示板の呼び声
私は2ちゃんねるのような匿名掲示板が好きだ。特に深夜、誰もいないはずの時間帯に現れる奇妙なスレッドが好きだった。 先月、いつものように深夜の掲示板を徘徊していたとき、「助けて下さい」というタイトルのスレッドを見つけた。オカルト板だったから... -
フォロワー
新しいSNSアプリ「Echo」は瞬く間に人気を集めていた。他のSNSと違い、Echo上のアカウントは実名登録必須で、投稿した内容は24時間後に自動削除される。「本音を言える場所」という謳い文句が若者の心を掴んでいた。 私もその波に乗り、アカウントを作った...
1